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皆さん、こんにちは(^∇^)
いよいよ12月。2023年も残すところあと1ヶ月となりました。
年末に向けて忙しくなる時期ではありますが、皆さんは今年やり残したことはありますか？

いやいやそれどころじゃない、1年の疲れが取れないのでゆっくり休みたいという人もいると思います。

一見、夏の終わりの方が疲れを感じやすそうですが、「ビジネスパーソンの疲労感に関する調査（調査会社：ネオマーケティング）」では、1年でもっとも疲労を感じるのは10～12月にかけてという結果が出ています。

疲れを感じやすい冬の季節には、温かい紅茶を飲んでホッと一息つきましょう。
紅茶から立ち上る湯気にはさまざまな香り成分が含まれています。

その中でも“ホトリエノール”という成分には、リラックス効果があるといわれているんですよ！

●嗅覚は感情に直接作用する！？香りが脳に影響を与える仕組みとは

イライラする時やマイナスな感情を鎮めたい時は、いい香りを嗅ぐことをおすすめします。
というのも、嗅覚は五感の中で唯一、本能や感情、自律神経系に直接作用するものだからです。

視覚や聴覚、味覚、触覚は、脳の視床を経て大脳新皮質に伝わるようにできています。
大脳新皮質は理性を司る部分ですから、感情が起こる前に情報が処理されるわけです。

一方、嗅覚は大脳新皮質を通さず、脳の大脳辺縁系に直接伝わります。
大脳辺縁系は本能や感情、自律神経、記憶に深く関わる部分で、動物が危険を察知する上でも重要な役割を果たしています。

分かりやすく例を挙げると、紅茶を見た時はまず「紅茶だ」と物を認識してから「おいしい」「好き」などのように感情が起こります。
しかし、目を閉じて紅茶の香りを嗅いだ時は、「好きな香りだ」「おいしそう」と感じてから「紅茶だ」と認識します。

つまり、香りは本能や感情をダイレクトに揺さぶるものということ。
嗅覚に良い刺激を与えれば、精神面ひいては体の機能にもさまざまな効果が期待できます。

●紅茶に含まれる香り成分がリラックスやストレス軽減に効果的

紅茶にはさまざまな香り成分が含まれていますが、その中でも“ホトリエノール”という成分が注目されています。
ホトリエノールはマスカットのような甘い香りをもっており、ダージリンティーに多く含まれる成分です。

ホトリエノールには自律神経のバランスを整え、ストレスを軽減する効果が期待できます。
人がストレスを受けると、コルチゾールというホルモンが過剰に分泌されるのですが、ホトリエノールにはこのホルモンを減少させる作用があります。

本来、コルチゾールには抗ストレス作用や抗炎症作用がありますが、ストレスを多く受けて分泌が増えると、免疫力低下や血圧・心拍数の上昇、自律神経の乱れなどを引き起こします。
年末など1年の疲れが溜まりやすい時期は、ホルモンバランスも崩れやすいため、体調の変化に注意が必要です。

●ダージリンのホトリエノールが睡眠を改善してくれる

自律神経が乱れた状態というのは、主に交感神経が優位になっていることを指します。
交感神経は運動の前後など興奮している時に優位になるもので、それが続くと血流の悪化、頭痛・肩こり、不眠など体の症状に繋がります。

紅茶の香りを嗅ぐと、交感神経が鎮められて副交感神経が優位になります。
副交感神経は夜間や眠っている時に優位になるもので、血圧を低下させたり腸の働きを活発にしたりするのに重要です。

「なかなか疲れがとれない」という人の中には、不眠や中途覚醒に悩む方も多いと思います。

ホトリエノールは、寝つきを良くしたり睡眠の質を向上させたりするのにも効果的です。
ある研究では、ホトリエノールを摂取した人の方が、摂取しなかった人に比べて入眠までの時間が短く、睡眠時間が長くなったという結果が出ています。
（参考文献：https://www.jstage.jst.go.jp/article/jao/54/1/54_28/_article/-char/ja/）

このように、紅茶の香りはストレスや不眠に悩む人の症状を改善するのに役立つものです。
1年の疲れを癒して元気に新年を迎えたいという人は、おいしい紅茶を飲んでリラックスする時間をつくってみてください。