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2018年11月6日毎年、冬が近づくと温かい飲み物が恋しくなりますね。
緑茶や紅茶、コーヒーなど好みの飲み物をマグに入れて持ち歩いているという方も少なくありません。
またこの時期から気になり始めるのがインフルエンザです。
インフルエンザを発症すると仕事や学校を1週間近く休む必要があり、本人だけでなく看病する家族も時間と労力、さらにインフルエンザウイルスに感染するリスクが伴うことから毎年本格的な冬を迎える前に予防注射を打つという方も多いです。
しかし予防注射はあくまでインフルエンザウイルスに感染しインフルエンザを発症した際の症状を和らげることが目的であり、インフルエンザウイルスに感染すること自体を予防するものではありません。
つまりインフルエンザウイルスへの感染は日頃の手洗いやうがいといった生活習慣で予防するしかありません。
そんな中、11月1日の「紅茶の日」に合わせて《日本紅茶協会》から「紅茶でインフルエンザウイルスが99.9%無力化できる」という情報が発表されたことにより今ネット上で紅茶が持つ驚きのパワーが注目を集めています。
そこで今回は、この冬家族の健康管理の為にぜひ実践していただきたい今まさにホットな話題の「紅茶でインフルエンザ予防」について詳しくご紹介します。
◆そもそもインフルエンザウイルスにはどうやって感染するの?
風邪やインフルエンザ、肺炎などウイルスや細菌に感染することで発症する病気は数多くありますが、原因となるウイルスや細菌に感染する経路は主に4つあります。
◎飛沫感染…咳やくしゃみなどに含まれるウイルスや細菌が体内に侵入することで感染するタイプ(おたふくかぜなど)
◎経口感染…ウイルスや細菌に汚染された食品などを食べることで感染するタイプ(ノロウイルスなど)
◎接触感染…ウイルスや細菌に皮膚や粘膜が直接触れることで感染するタイプ(性感染症など)
◎空気感染…空気中に浮遊するウイルスや細菌を吸い込むことで感染するタイプ(麻疹、水痘など)
毎年、冬に猛威を振るうインフルエンザの感染経路は飛沫感染です。
ウイルスといえば「目に見えない小さな丸いもの」とイメージされがちですが、インフルエンザウイルスの場合ウイルス全体は丸い形をしているものの、その表面には「スパイク」と呼ばれるトゲトゲした突起物があります。
飛沫感染によって鼻や口から取り込んだインフルエンザウイルスは鼻や喉などの呼吸器粘膜にこのスパイクで付着し体内へと侵入することができます。
つまりイメージとしては、インフルエンザウイルスが鼻や口から入ったとしてもスパイクがない状態ではウイルスがツルツル滑って粘膜に付着せず体内へと浸入できないことから感染せず、スパイクがある状態だとウイルスが粘膜にブスっと刺さってそこから体内へと侵入し感染する、ということです。
このことからいかにスパイクが重要な役割をしているかが分かりますが、逆を言えばスパイクさえなければインフルエンザウイルスに感染しないということでもあります。
◆紅茶ポリフェノールがインフルエンザウイルスを99.9%無力化
そもそも紅茶には殺菌成分として有名なカテキンが含まれており、風邪やインフルエンザの予防のために紅茶でうがいをしているという方もいらっしゃいますが、カテキンの含有量だけでいえば紅茶よりも緑茶などの日本茶のほうが多いということをご存じの方も多いでしょう。
この日本茶と紅茶ですが、元々は同じ茶葉だということをご存じですか?
摘み立ての茶葉を乾燥させたものが日本茶で、判発酵させたものが烏龍茶、完全発酵させたものが紅茶です。
つまり日本茶と紅茶は収穫した茶葉の発酵度が異なるということですが、全く発酵させない日本茶の段階で豊富に含まれているカテキンは発酵させることによって「テアフラビン」という有効成分へと変化します。
テアフラビンは「紅茶ポリフェノール」とも呼ばれる成分で、日本茶・烏龍茶・紅茶のうち紅茶のみに含まれている有効成分です。
そして先日《日本紅茶協会》が発表した最新の研究結果によると、この紅茶ポリフェノールがインフルエンザウイルスの感染力を奪うことが分かりました。
インフルエンザウイルスに感染するしくみにおいてスパイクの存在が重要であると上記でご紹介しましたが、紅茶ポリフェノールはこのインフルエンザウイルスのスパイクの先端部分に取り付き、粘膜へ付着できないようにすることで無力化します。
緑茶に豊富に含まれるカテキンにも殺菌作用がありますが、発酵によってカテキンから変化した紅茶ポリフェノールのパワーはカテキンよりも優れており、紅茶ポリフェノールによって無力化されたインフルエンザウイルスは99.9%無力化され、無力化された感染力が復活することはありません。
この驚きのパワーを持つ紅茶ポリフェノールにより紅茶を飲んでからインフルエンザウイルスを無力化するまでの時間はわずか10秒!
さらに紅茶ポリフェノールによるインフルエンザウイルスの無力化は普段飲んでいる紅茶の5倍希釈の濃度で十分であり、10倍希釈の濃度でも有効であることから、いかに紅茶ポリフェノールのパワーが驚異的かということが分かります。
◆紅茶ポリフェノールは新型インフルエンザウイルスにも有効
インフルエンザウイルスには主にA型・B型・C型が存在しますが、それぞれの型は毎年ウイルスの型である抗原構造を変化させているため、元は同じA型でも変異株の新型インフルエンザに感染する場合があります。
つまり昨年A型に感染し体内で抗体が作り出されていたとしても新型インフルエンザに感染するリスクがあるため、過去にインフルエンザを発症したことがある方や昨年発症したという方でも毎年インフルエンザウイルスの感染を予防する必要があります。
紅茶ポリフェノールは様々な型のインフルエンザウイルスや、毎年変化すると変異体のインフルエンザウイルスなど全てのインフルエンザウイルスに対して感染力を無力化することができます!
一般的にインフルエンザを発症した際の症状を和らげる目的で行う予防接種は、その年流行するであろうインフルエンザの型を予測してワクチンを製造するため「アタリ・ハズレ」があります。
もしアタリであればたとえ発症したとしても症状が軽く済みますが、ハズレの場合は重症化するリスクもあるため、やはりインフルエンザウイルスに感染すること自体を予防できるにこしたことはありません。
毎日紅茶を飲むことで全てのインフルエンザウイルスの感染力を99.9%無力化できるのであれば、これほど手軽で効果絶大なことは他にないですね!
◆紅茶で感染拡大を予防
どんなにインフルエンザウイルスの感染を予防していたとしても時に感染し発症してしまう場合があります。
その際は仕事や学校を1週間ほど休み、自宅でゆっくり静養するのが一般的ですが、何故か職場や学校でインフルエンザを発症する人が相次ぐことがあります。
これはインフルエンザを発症した本人が「熱が下がったからもう大丈夫だろう」と判断して職場や学校に復帰してしまうことが原因である場合が多いです。
実はインフルエンザを発症し発熱して熱が下がったとしても体内にはインフルエンザウイルスが残っているんです!
一般的にインフルエンザを発症して熱が下がるまで平均3〜4日を要しますが、感染したインフルエンザウイルスの排出は4〜6日を要するため、発症者の熱が下がった後の2日ほどは接触者がインフルエンザウイルスに感染するリスクがあるということです。
インフルエンザウイルスに感染しないようにするためにはインフルエンザウイルスを保有している人と接触しないことが一番ですが、
家族の中の誰か一人が発症すればその他の家族の感染リスクは高まるか、職場や学校で誰か一人が発症した場合も同じであり、インフルエンザウイルスの保有者と全く接触しないというのは現実的には難しい問題です。
そのため家庭内や職場、学校で誰か一人でもインフルエンザを発症した場合、その周りの全員が紅茶を飲めばインフルエンザの感染拡大を予防することに繋がります。
◆ミルクティー派は注意!飲み方のポイント
紅茶でインフルエンザウイルスの感染を防ぐには、1つだけ注意しておきたい飲み方のポイントがあります。
それは《ミルクティーだと効果ナシ》ということです!
ストレートの紅茶にミルクを加えて飲むミルクティーの場合、ミルクを加えることで紅茶ポリフェノールと呼ばれる有効成分・テアフラビンがミルクのタンパク質に取り込まれて本来の働きを発揮できなくなり、インフルエンザウイルスの感染力を無力化できなくなります。
ただしストレート、砂糖入り、レモンティーなどは有効成分・テアフラビンの働きを阻害することはないので、「インフルエンザを予防したいけどミルクティーも飲みたい」という場合は最初の1〜2口や1杯目をストレートで飲み、その後ミルクを加えミルクティーとして飲むことをおススメします。
いかがでしたか?
私も昔からコーヒーよりは紅茶が、特にレモンティーが好きで夏はアイス、冬はホットでよく飲んでいますが、先日《日本紅茶協会》が発表した内容を拝見し、まさか紅茶にここまでインフルエンザ予防効果があるとは驚きました!
以前インフルエンザの予防接種の為にかかりつけの医師の診察を受けた際、「医療関係者はインフルエンザウイルスと接触するリスクが高いのに、どうして発症しないのですか?どうやって予防しているのですか?」と聞いたことがあります。
その先生曰く、「インフルエンザウイルスは鼻やのどの粘膜から体内へと侵入するからマスクを着用することはもちろんのこと、患者さんの1人1人の診察の合間(約15〜20分毎)にこまめに緑茶を飲むようにしている」とのことで、粘膜に付着したインフルエンザウイルスが体内に侵入するまえに緑茶で殺菌し胃へと洗い流すことで感染を予防していると教えて下さいました。
この話を聞いて一理あると思い、私もそれから冬場は緑茶か紅茶をタンブラーに入れてこまめに飲むようにしているおかげか、ここ10年程はインフルエンザを発症していません。
「今年も寒くなってきたからそろそろ紅茶入りのタンブラーを常備しようかな」と思っていた時に丁度《日本紅茶協会》の発表があり、科学的に裏付けされた紅茶パワーの凄さに驚くと共に、今年は家族にもぜひ紅茶を飲むように勧めようと思いました。
家事や育児、仕事で忙しい方も、勉強に励む学生も、休憩時間にはほっと一息つく為に飲み物を、特に冬場は温かい飲み物を飲むことが多いですよね。
今年からその一時の一杯を紅茶にしてみませんか?
紅茶には今回《日本紅茶協会》が発表した「インフルエンザウイルスを99.9%無力化できる」という効果だけでなく、リラックス効果や集中力アップといった効果もあるので、冬場の健康管理や一時の癒し、仕事や勉強の効率アップなどに繋がります!
紅茶好きの方は例年以上に、そうでない方はぜひこの冬から積極的に紅茶を飲んで健康な毎日をお過ごし下さい。