アールグレイティーの効果・効能|テアニンが精神を落ち着かせる

ルイボスティーの効果・効能|ミネラル成分がとにかく豊富
2018年9月11日
妊娠中は要注意!ハーブティーのカフェイン含有量と注意点
2018年9月13日
ルイボスティーの効果・効能|ミネラル成分がとにかく豊富
2018年9月11日
妊娠中は要注意!ハーブティーのカフェイン含有量と注意点
2018年9月13日

お茶を飲むとほっとしませんか

緑茶や紅茶を飲むと、落ち着いたりほっとしたりしませんか。これはお茶の葉に含まれるテアニンという成分による働きとされています。

テアニンはお茶やツバキ、サザンカなどの一部の植物にだけ存在する成分で、一番茶の中でも若い新芽に最も豊富に含まれており、脳の神経伝達物質であるドーパミンやセロトニンの濃度を変化させたり、脳神経細胞を保護する効果があります。

 

お茶には精神を高揚・緊張させる成分であるカフェインも含まれているのですが、テアニンはこれを抑制する効果があり、摂取して40分~50分経つとアルファ波が発生し、脳をリラックスさせることでおだやかな精神状態を得ることができます。

これが「お茶を飲むとほっとする」の正体です。

 

テアニンによるリラックス効果には他にも様々な効能があります。

まず睡眠の質が向上し、ぐっすり眠れることにより睡眠中の疲労回復が助けられてすっきりとした目覚めを得ることができます。

これはリラックス効果のあるアルファ波が出るのに対して、眠気を誘発して浅い眠りになる原因のシータ波がほとんど発生しないためです。

 

また過剰なグルタミン酸の働きを抑え、血圧の上昇を抑える効果も確認されています。

血圧が抑えられることで血流が途絶えるなどの原因で起こる局所の貧血による脳神経細胞の障害が軽減され、神経細胞が保護されることになるのです。

 

テアニンは緑茶や緑茶に特に多く含まれています。

これはお茶の栽培において日光を遮る工程があり、これによりカテキンの生成が抑制されてテアニンを豊富に含んだ状態になるためです。逆に煎茶や中国茶にはあまり含まれていません。

 

またお茶の入れ方によってテアニンが抽出される量が変わります。

熱いお湯で入れるよりも、低温のお湯で入れたほうがよりテアニンが抽出されやすいのです。

 

 

 

アールグレイティーはさらに精神を落ち着かせる

テアニンはお茶全般に含まれますが、その中でもアールグレイティーはさらに精神を落ち着かせる効能があります。

アールグレイティーは広く知られていますが、ダージリンやセイロンのような茶葉の品種ではなく、柑橘系のベルガモットの香りをつけたフレーバーティです。アップルティーやピーチティーなどと同じ名前の種類になります。

 

ベルガモットはイタリアなどで栽培されている柑橘類で、香料としてよく使われます。

ベルガモットの香りの主成分はリモネン、酢酸リナリル、リナロールなどで、それぞれリラックス効果がありアルファ波の働きを活発にしたり、交感神経を刺激して頭をすっきりさせる効果があります。

 

アールグレイティーは香りも一緒に吸い込むことになるため、こうした揮発性の香りの成分を取り入れることでよりリラックスすることができるのです。

またホルモンバランスを整える効果もあるため、精神からくる体の不調にも効果があるとされています。

効能があるのと同時に、様々な楽しみ方ができるのがアールグレイティーの特徴です。

 

アールグレイティーの香りはお湯出しするより水出しするほうが引き立つといわれており、特にセイロン系の茶葉で作られたアールグレイティーはアイスティーに向いています。

この点でも低温のほうが抽出されやすいテアニンを効率的に摂取することができます。

爽やかな清涼感のある香りは夏に最適です。

 

また砂糖や牛乳との相性も良いため、ミルクティーでもよく飲まれるのが特徴です。

キームンをベースにしたアールグレイティーがミルクティーに向いています。

ベルガモットの香りは甘さとの相性が良いため、紅茶を使ったクッキーやシフォンケーキなどでもアールグレイティーの茶葉が使われることが多いです。

もちろんホットで入れることでより強い香りを楽しむこともできますし、ベルガモットの香りの成分をより取り込めることになります。