12月15日は国際紅茶の日!茶葉の生産国の歴史や茶園について学ぼう

ティースプーンの容量は何g?意外な歴史やおすすめの選び方をご紹介!
2024年11月28日
トルコチャイの特徴や作り方をご紹介!マサラチャイとの違いも解説します
2024年12月14日
ティースプーンの容量は何g?意外な歴史やおすすめの選び方をご紹介!
2024年11月28日
トルコチャイの特徴や作り方をご紹介!マサラチャイとの違いも解説します
2024年12月14日

皆さん、こんにちは。ライターのhpuriです(^∇^)
早いもので今年も12月、2025年まで残すところ一ヵ月を切りました。

 

今のところ全く実感がありませんが、毎年クリスマスのイルミネーションやクリスマスプレゼント特集などを目にすると、「今年もあと少しなんだなぁ」と思うことが多いです。

さて、そんな12月ですが、実は紅茶にまつわる記念日があるって知っていますか?
紅茶の記念日というと、日本紅茶協会が定めた11月1日の紅茶の日が有名ですよね。

一方、12月15日の“国際紅茶の日”は、インドやスリランカなどの紅茶の産地で祝う記念日です。

今回は、国際紅茶の日にちなみ、記念日の詳細や茶葉の生産国の歴史、茶園についてご紹介していきます!

 

 

 

 

●12月15日の国際紅茶の日とは?いつどこで制定されたの?

 

12月15日の国際紅茶の日は、2004年に世界社会フォーラムで制定について議論が行われ、翌年2005年にインドのニューデリーで第一回目が祝われた記念日です。

2005年以降、インドやスリランカ、バングラデシュ、ネパール、ベトナム、インドネシア、ケニア、マレーシア、マラウイ、ウガンダ、タンザニアなどの紅茶の生産国で祝われるようになりました。
2006年と2008年にはスリランカで祝賀会が開催されています。

 

国際紅茶の日は、世界の茶貿易が労働者や生産者に与える影響を国民や世界の国々に伝えることが目的とされています。
紅茶の魅力を伝えるだけでなく、生産する側の問題に取り組もうとするのがこの記念日の特徴です。

おいしい紅茶を飲み続けるには、持続して茶葉を生産していくことが何より重要だと認識させられますね。

 

2015年には、インド政府が国連食糧農業機関を通して、国際紅茶の日のイベントを拡大することを提案しています。
毎年12月15日には、社会団体や生産者が集まり、各国でセミナーやキャンペーン、プレゼンテーションなどが開催されているようです。

 

 

 

●インドでの紅茶栽培は19世紀から!オーガニック市場にも貢献している

 

インドで紅茶の栽培が始まったのは、イギリス植民地時代の19世紀です。
もともとは、紅茶の消費量が多いイギリスでの需要に追いつくために始められたといいます。

 

当時、上質な茶葉はイギリスに輸出されましたが、生産過程でできる細かい茶葉(ブロークンやダスト)を活用し、植民地内での紅茶の需要を高めることをインドは考えたのです。
しかし、細かい茶葉を煮出した紅茶は苦みが強く、なかなか普及しませんでした。

 

そこで、ミルクや砂糖、スパイスを加えて紅茶を作るようになったのです。
これが、今では多くの人に親しまれているマサラチャイの原型といわれています。

 

19世紀にインドで紅茶栽培が盛んになったのを機に、イギリスは紅茶の輸入国を中国からインドやスリランカに変えるようになりました。
これ以降、インドは紅茶の生産国として世界最大と呼ばれるほど発展していきます。

 

 

 

 

現在、インドは世界のオーガニック市場に貢献しており、紅茶も例外ではありません。

インドで特に紅茶の生産が盛んなのは北東部。世界三大紅茶で知られるアッサムやダージリンのほか、カチャール、ドアーズなどでも多く生産されます。
オーガニック認定茶園で栽培された紅茶は日本でも需要が高く、TeaTotalでも取り扱っています。

 

オーガニック認定茶園とは、有機JASの認定を受けている茶園のことです。
以下のような基準を満たすことで、認定を受けることができます。

・3年以上茶園で化学肥料や化学農薬を使用していない
・他の茶園が散布した農薬の影響を受けない立地
・有機JASの業者認定を受けている
・労働環境を守り、栽培によって環境破壊を行わない

 

厳しい認定条件をクリアしたからこそ、美味しい紅茶が生産できるといえます。
ぜひ、オーガニック認定茶園で生産されたフレッシュな紅茶を味わってみてくださいね!

 

 

 

 

●スリランカの紅茶の歴史は19世紀中ごろから!安全性の高さで人気がある

 

スリランカはもともと「セイロン」と呼ばれていたのをご存知でしょうか。
セイロンといえばスリランカ産の紅茶の総称を指します。国名がスリランカに変更されたのは1972年にイギリスから独立したときのことです。

 

そんなスリランカで紅茶の栽培が始まったのは19世紀中ごろのこと。
17世紀以降、コーヒーの生産国として知られていましたが、1860年にコーヒーの木で「さび病」という伝染病が発生し、木が枯れてしまいました。

そんな時、セイロンに移住してきたスコットランドのジェームズ・テイラーが、紅茶の製造を目的とした茶園を設立したのです。
1920年代にはセイロンでの紅茶生産量が年間20万トンにまで増えました。

 

現在、スリランカではフェアトレードや有機無農薬の紅茶園が数多く存在しており、安全性の高さに定評があります。
持続可能な農業を推進する「レインフォレスト・アライアンス認証」を取得する茶園も多く、2025年までに1万園の認証取得が目標とされています。

 

主に茶摘みを行うのは手が小さく器用な女性で、すべて手作業で行われているそうですよ!

皆さんも、12月15日の“国際紅茶の日”をきっかけに、茶葉の生産国の歴史や茶園について考えてみてくださいね。

【hpuri】

 

<参考商品>