テアニンはうまみ成分!紅茶に含まれるアミノ酸をいくつ知っていますか?

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皆さん、こんにちは(^∇^)
11月1日の紅茶の日に紅茶に含まれる20種類以上の成分をご紹介したことを覚えていらっしゃいますか?

 

 

覚醒作用のあるカフェインや渋味成分のタンニン、抗菌作用のあるテアフラビンなどは聞いたことがあるという人も多いと思います。

 

しかし、紅茶にアミノ酸が含まれているというのは少し意外ではありませんでしたか?
アミノ酸というとたんぱく質のイメージが強く、飲み物である紅茶から遠い存在のような気がします。

 

実際、たんぱく質は20種類のアミノ酸から構成されています。

ですが、たんぱく質を構成するもの以外のアミノ酸も存在しているのも事実です。

紅茶には健康に役立つアミノ酸がいくつか含まれています。

 

今回は、紅茶に含まれるアミノ酸の種類と、それらにどんな働きがあるのかを併せてご紹介していきます♪

 

 

 

●アミノ酸とは?どんな種類があるの?

 

そもそも、アミノ酸とはどのような成分なのでしょうか。

私たちの体は60%が水分でできているといわれますが、残りの40%のうち、20%がたんぱく質(アミノ酸)、15%が脂肪、5%が糖質などその他の成分と考えられています。

アミノ酸はたんぱく質の素となる重要な成分で、体をつくったり動かしたりするだけでなく、各器官の維持や調節にも大きく関わっているのです。

 

たんぱく質を構成するアミノ酸は20種類ですが、自然界にはなんと500種類ものアミノ酸が存在しているから驚きです!

 

ちなみに、たんぱく質を構成するアミノ酸は以下になります。

 

トリプトファン・アスパラギン・アルギニン・グルタミン酸・バリン・ロイシン・イソロイシン・アラニン・グルタミン・リシン(リジン)・アスパラギン酸・プロリン・システイン・トレオニン(スレオニン)・メチオニン・ヒスチジン・フェニルアラニン・チロシン・グリシン・セリン

 

上記に挙げたアミノ酸以外で有名なものには、テアニンやシスチンがあります。

テアニンはグルタミン酸とエチルアミンが結合したもので、茶葉に多く含まれています。

シスチンはシステインが2つ結合してできたもので、肉類に多く含まれているアミノ酸です。

 

紅茶に含まれているアミノ酸として、アスパラギン、アスパラギン酸、アルギニン、グルタミン酸、グルタミン、セリン、テアニンが挙げられます。

 

 

 

さて、ここからは紅茶に含まれるアミノ酸のうち「テアニン」をご紹介していきたいと思います。

 

●テアニンは紅茶のうまみ成分!発見したのは日本人博士

 

緑茶やウーロン茶などさまざまなお茶に含まれているテアニンは、紅茶の甘みやコクに関係するうまみ成分です。
他のアミノ酸と一緒になることでうまみが引き出されると考えられています。

 

紅茶に含まれるアミノ酸はその50%をテアニンが占めているといいます。

 

自然界には数えきれない植物が存在しますが、その中でも茶葉や椿、山茶花など一部の植物からしか抽出できない貴重な成分とされています。

 

テアニンが発見されたのは1950年のこと。静岡大学農学部の教授だった日本人の酒戸弥二郎博士の研究による成果でした。

玉露から発見されたことに由来して、当時のお茶の学名である「Thea sinensis(テア・シネンシス)」から「Theanine(テアニン)」と名付けられました。

 

●テアニンには心をホッとさせるリラックス効果がある

 

紅茶を飲むと心が落ち着く、ほっとすると感じることがありますよね。

それもそのはず、テアニンにはリラックス効果やストレスを軽減する効果があるとされているのです。

 

お茶には興奮作用をもたらすカフェインが含まれていますが、その働きを抑える力がテアニンにはあります。

 

また、テアニンを摂取すると脳にα波が出現します。
α波というのは、深い睡眠状態にあるときに出る脳波で、α波が増加することは「リラックスしている」と言い換えることもできます。

テアニンの効果は摂取量に比例するといわれているため、いつも穏やかな気持ちでいたい人は、毎日1杯の紅茶を飲むようにしてみましょう(^∇^)

 

 

 

※セイロンティー

 

 

●冷え性や集中力低下、女性特有の症状の改善にも役立つ

 

テアニンがもたらすリラックス効果は、筋肉の緊張をほぐしたり血管を拡張させたりすると考えられています。

緊張性肩こりや頭痛、冷え性に悩む人は積極的に摂りたい成分ですね!

 

また、神経伝達物質のドーパミンやセロトニンの濃度に変化を与え、集中力を高めたり記憶力、学習能力を向上させたりする働きがあることも研究試験で明らかにされています。

さらに、生理前にイライラや肌荒れ、体の不調などが起こる月経前症候群の症状を緩和するのにも役立ちます。

 

参考文献:
テアニンの投与や摂取が自律神経系および脳機能へ及ぼす作用
https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010740358

PMSと健康食品
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspog/6/2/6_KJ00003256431/_article/-char/ja/

 

高級なお茶ほどテアニンが多く含まれているともいわれています。

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