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2025年1月20日
皆さん、こんにちは。ライターのhpuriです(^∇^)
2025年が始まって1週間が過ぎましたが、仕事モード・学校モードに切り替えることはできていますか?
「なんだかやる気が出ない」「気持ちが落ち込む」「身体がだるい…」などの症状がある人は、もしかしたら正月病というものかもしれません。
正月病とは、お正月休みが明けた時に気持ちが落ち込んだり倦怠感が出たりする心身の不調を指すものです。
ここ数年の間に使われるようになった言葉なのであまり聞き馴染みがない方もいるかと思いますが、長引くとうつ病に陥ることがあるというので楽観視できません。
そこで今回は、正月病でやる気が起きない時におすすめのハーブ“セントジョーンズワート”をご紹介します。
●セントジョーンズワートとはどんなハーブ?
セントジョーンズワートとは、オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草植物です。
和名はセイヨウオトギリソウといい、主にヨーロッパや中央アジア、アフリカ北部にかけて自生します。
生長すると草丈は1m程度になり、初夏の頃に黄色い花を咲かせます。
セントジョーンズワートという名前は、新約聖書に登場する聖ヨハネの誕生日(6月24日)頃に開花することから、ヨハネの名前(St.John)に由来してつけられたと言われています。
セントジョーンズワートの葉の香りを悪魔が嫌うことから、古くから魔除けの草と信仰されてきました。
それ以外にも、薬用植物として医学的に利用されてきた深い歴史があります。
●セントジョーンズワートの歴史や使用用途は?
セントジョーンズワートは、今から2000年以上も前の古代ギリシャの時代からハーブとして用いられていました。
当時は傷や打撲、やけどの治療に用いられており、医学の父こと「ヒポクラテス」も文献に記載しているようです。
また、止血効果や鎮痛作用も持つことから、中世では十字軍が遠征する時にセントジョーンズワートを携行していたと言われています。
17世紀後半にはアメリカで医療用ハーブとして処方されるようになりました。
近年になると、一部の国でセントジョーンズワートがうつ病の治療に広く用いられるようになります。
例えば、ドイツでは軽度から中程度のうつ病の治療薬として公的に認可されています。
米国内科学会では、セントジョーンズワートは従来の抗うつ薬よりも副作用が少なく使用できる可能性があることを公表しています。
●セントジョーンズワートはうつ病に効果があるの?
セントジョーンズワートに含まれているヒペルフォリンという成分には、抗うつ作用があるとされています。
具体的には、脳内の神経活動におけるセロトニンやドーパミン、ノルアドレナリン、γ-アミノ酪酸、グルタミン酸が再吸収されるのを防ぐ効果があります。
併せて、これらの神経伝達物質を分解するモノアミン分解酵素の働きを阻害する作用を持ちます。
2つの成分の相互作用により、セロトニンやドーパミンなどのバランスを整え、うつ症状を改善すると考えられているのです。
セントジョーンズワートには自律神経を整える作用があるため、落ち込みや不安、日中の眠気、食欲不振、不眠などを改善するのにも効果的です。
冒頭で名前を挙げた正月病に関しても、セントジョーンズワートを用いることで改善できる可能性があります。
正月病から回復するには、疲労やストレスを解消し、生活リズムを整えることが重要です。
セントジョーンズワートには気分をリラックスさせる効果や脳内のセロトニンを増やす効果があるため、疲労やストレスを軽減するのに役立ちます。
インターネットやSNSを見ると、「セントジョーンズワートを摂取するようになって、やる気が起こるようになった」という声も多く見かけます。
「正月病かも…?」「最近、調子が良くない」という方は、ぜひ一度セントジョーンズワートのハーブティーを試してみてください。
●セントジョーンズワートの副作用や飲み合わせの注意は?
セントジョーンズワートをハーブティーとして適量飲む分には安全性が高いと言われています。
しかし、抽出物を大量摂取した場合(1日1,800㎎)は、皮膚光感受性反応を起こす恐れがあるため注意が必要です。
セントジョーンズワートは、子宮筋肉を緊張させ、母乳を介して乳児に影響を及ぼす可能性があるため、妊娠中や授乳中の方は避けた方が良いとされています。
また、稀に胃腸の不快感や疲労感、口の渇き、皮膚の痒みなどの副作用が出ることがあるため、不安がある場合はかかりつけの医師にご相談くださいね!
セントジョーンズワートとの飲み合わせが悪いと言われる薬には以下のものが挙げられます。
・抗不安薬
・経口避妊薬
・HIV薬
・降圧薬
・強心剤
・免疫抑制剤
・気管支拡張薬
・血液凝固防止薬
継続して服用している薬がある場合、セントジョーンズワートを摂取する前に医師に相談されることをおすすめします。
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