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皆さん、こんにちは。ライターのhpuriです(^∇^)
3月も下旬となり、各地で桜の開花が発表されていますね。
気温が一気に上がり、5月並みの暖かさになったところもあり、室内にいても汗ばむ陽気です。
春といえば桜。桜といえば日本を代表する花。なんとなくですが、春は和紅茶の季節だな~と思います。
毎年、春になると桜の花がブレンドされた桜紅茶が飲みたくなります。
桜紅茶は、紅茶の中でも和紅茶に分類されるものです。
では、和紅茶とはいったいどんな紅茶なのでしょうか。
近年海外からの評価も高い和紅茶ですから、すでにご存じの方も多いかもしれませんね。
今回は、和紅茶と紅茶の違いを比較していきたいと思います。
●紅茶と和紅茶の違いとは?主な産地や品種を知っておこう
紅茶と和紅茶の大きな違いは、茶葉が作られる産地にあります。
紅茶は主に日本国外で生産されたものを指しますが、和紅茶は日本国内で生産されたものになります。
紅茶の主な産地をいくつか挙げてみましょう。
①インド
インドは、世界トップシェアの紅茶生産国といわれています。
中でも北東部にはダージリンやアッサム、ドアーズなど有名な産地があります。
②スリランカ
スリランカは、セイロンティーの産地で有名です。山岳地帯の標高によって、ウバ・ヌワラエリヤ・ディンブラなどの分類がされています。
③ケニア
ケニア紅茶はアッサムの交配種が主流です。コクのあるみずみずしい紅茶として知られます。
④中国
中国紅茶では、キームンや正山小種などが有名です。ストレートでも飲みやすい特長があります。
⑤インドネシア
インドネシアの紅茶は、インドのセイロンティーに似た若々しい香り・味わいが特徴的です。
和紅茶の主要産地もいくつか挙げてみましょう。
①静岡県
静岡県は、和紅茶のシェア率70%を誇る代表生産地です。
磐田市の緑茶の茶葉で作られたものが有名で、アッサム種のべにほまれと緑茶品種の「枕cd86」を交配した「べにふうき」は和紅茶の人気品種です。
②鹿児島県
静岡県につぐ紅茶の生産地で知られる鹿児島では、世界でも高い評価を得ている「姫ふうき」や「カクホリ紅茶べにふうき」が生産されています。
また、鹿児島県の薩摩紅茶は、味が濃くストレートで楽しめる紅茶と評判が高いです。
③熊本県
意外かもしれませんが、熊本県が和紅茶の日本発祥の地なんです。
中でも山鹿市の岳間地域は江戸時代からお茶の産地として知られ、年貢米の代わりに「岳間茶」が献上茶として用いられていたといわれます。
④福岡県
福岡県の八女地方は緑茶の産地で有名ですが、明治時代には輸出用の紅茶が生産されていました。
昭和の終わりごろには一旦国産紅茶が衰退しましたが、紅茶ブームもあって、近年は福岡県を中心に積極的な紅茶づくりが復活しているといいます。
⑤宮崎県
宮崎県では、西郷産の「やぶきた」を使った和紅茶が主流です。
宮崎産の和紅茶は、渋みが少なく甘さのある味わいが特徴的。
五ヶ瀬和紅茶はラズベリーや柑橘系に例えられる、宮崎を代表する品種です。
上記の5県以外でも、九州全土、京都、奈良、その他関東地方でも和紅茶が生産されています。
●紅茶と和紅茶の香り・味わいの違いは?
紅茶も和紅茶も、共通してツバキ科の植物・チャノキから作られている飲料です。
両者の香り・味わい・成分はどのように違うのでしょうか。
紅茶は、産地によって異なる部分が多く、みずみずしく爽やかな香りをしたダージリン、糖蜜・焼き芋・焼き栗に例えられるアッサムなどさまざまです。
ダージリンやウバなどは渋みが強く、オレンジペコ(セイロン)やアッサムは渋みが控えめでコクが強い紅茶として知られます。
和紅茶は、フルーツのような香りや草花の香りに例えられることが多く、紅茶に比べて苦みや渋みが控えめです。
紅茶の味や嗜好性に関する研究では、紅茶と和紅茶の違いについて、非常に興味深い結果が出ています。
・外国産のダージリンは硬水での品質評価が高い
・掛川、宮崎の和紅茶は軟水での品質評価が高い
・軟水では紅茶よりも和紅茶の方が香りと甘みが強く、渋みが弱い
・硬水では和紅茶よりも紅茶の方が甘味が強い
・紅茶の種類を問わず、ポリフェノール含量は軟水でもっとも多くなる
普段は水道水を沸かして紅茶を淹れているので、軟水で淹れた味になじみがあります。
しかし、この研究では紅茶を硬水で入れると甘みが強くなったという結果が出ているので、個人的にも硬水で紅茶を淹れてみたいと思いました。
紅茶を淹れる水については、過去のブログ記事も参考にしてくださいね!
※水道水で淹れる紅茶はまずい?軟水と硬水で紅茶の味が違うって本当?おすすめはどっち?https://teatotal.jp/about-water-for-tea/
※参考文献:国産紅茶の嗜好性について
https://www.kasei-gakuin.ac.jp/wp-tkg-u/wp-content/uploads/2019/03/57-22.pdf

※スリランカ産のセイロンティー(オレンジペコ)
●好みや気分によっていろいろな紅茶を楽しみましょう!
紅茶と和紅茶は、同じチャノキから作られていても、産地が違うことから香りや味わいに違いがあります。
私自身は和紅茶をあまり飲んだことがありませんが、毎年春になると桜紅茶を好んで飲みます。
桜の香りと柔らかい味わいが特徴的で、和紅茶の醍醐味を堪能できます。
やはり、外国産のアールグレイやダージリンを飲みなれているので、普段は紅茶を飲み続けていくと思います。
ですが、和紅茶の人気が高まっているので、機会があれば桜紅茶以外も飲んでみたいです。
皆さんも、好みや気分によっていろいろな種類の紅茶を楽しんでくださいね!
【hpuri】
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