アユールヴェーダ・アンチ・エイジングティーの魅力を見ていきましょう。今回はカルダモンを取り上げます。

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『スパイスの女王』カルダモン

 
カルダモンはミョウガや生姜に似た、ショウガ科ショウズク属とアモムム属の多年草の植物で、和名はショウズクです。
スパイスとして用いられているのはカルダモンの種子で、まだ青いうちに鞘ごと収穫し乾燥させます。カルダモンが実をつけるまでには4年以上かかる上に、栽培が難しく収穫にも手間がかかることから、サフランやバニラに次いで高価なスパイスとして知られています。
香水にも使用されるほどの爽やかで上品な香りを持ち、様々な効能を持つカルダモンは『スパイスの女王』とも呼ばれています。
 

 
 

カルダモンの効能

カルダモンは、アーユルヴェーダでは3000年以上前から生薬として使われ、紀元前4世紀前後の医学書にも登場しています。
日本へも漢方薬の原料として入って来ました。
 

消化を促進する効果

カルダモンは唾液や胃液の分泌を促し、消化を助け、食欲を増進させます。
日本の漢方でも健胃薬の原料とされ、胃を保護する効果が知られています。
また駆風作用という胃腸内にたまったガスを出す作用により、腹部のハリや膨満感を抑える効果もあるようです。
 

体温を調節する作用

カルダモンは、暑い時期には発汗作用を利用して体温を下げるために、寒い時期には血行促進作用を利用して体温を上げる目的で使われます。
気候に合わせて、一見すると正反対の効果を期待されているわけです。
中東では涼を得るために、北欧では暖を取るために使われているそうです。
 

口臭防止効果

インドでは食後に実を噛み砕いたりお茶として飲む事で、その強い芳香で口臭を予防する習慣があるそうです。北欧では、強いお酒と共にカルダモンを一粒噛む方もいるようです。チューインガムに配合されていた事もあるとか。
抗菌作用もあるため、口内を清潔に保つ効果や、デオドラント効果も期待できます。
 

呼吸器疾患の緩和

カルダモンに多く含まれているシネオールとテルピネオールいう成分には、去痰作用、抗カタル作用、抗アレルギー作用などがあると言われています。
粘膜を保護する作用や抗炎症作用もあり、喘息や鼻炎などの呼吸器系疾患の緩和に役立ってくれます。
 

ストレス軽減効果

カルダモンに含まれている香りの成分リナロールとリナリルには、心を穏やかにし、不安を和らげ、ストレスを軽減する効果があると言われています。
アロマセラピーやハーブティーとして利用する事で、精神安定効果が期待できるようです。
 

集中力アップ効果

カルダモンの摂取により血流が良くなる事で酸素の供給量が増え、脳が活性化され、集中力がアップすることが期待できます。
勉強や仕事の前に摂取する事で、記憶力や集中力、意欲の増加を狙えます。
 
 

カルダモンの種類

カルダモンには大まかに分類すると、グリーンカルダモンとブラックカルダモンの2種類があります。
 
一般的によく見かけるのはグリーンカルダモンで、ショウズク属の実です。
ホワイトカルダモンと呼ばれるものは、グリーンカルダモンを漂白したもので、同種のカルダモンです。
 
ブラックカルダモンあるいはブラウンカルダモンと呼ばれるものは、アモムム属の実です。
グリーンカルダモンの倍くらいの大きさがあり、風味も香りも異なります。
 
 

カルダモンの使用法

インドでは、カレーを始めとして多種多様な料理に使われていますし、チャイのスパイスの一つとしても有名ですね。
 
中東諸国では、コーヒーにカルダモンを入れたカルダモン・コーヒーがおもてなしに欠かせない物のようです。
 
北欧のシナモンロールには、シナモンだけではなくカルダモンが入っています。スッキリとした飽きのこない味わいで、一度食べるとクセになりますよ。
強いお酒を飲むときに、カルダモンを噛む習慣もあるそうです。
 
 

By Sugi
 
 
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