紅茶・緑茶・烏龍茶で健康に良いのはどれ?違いやカフェイン量を比較!

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2025年10月27日
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皆さん、こんにちは。ライターのhpuriです(^∇^)
温かいお茶が美味しい季節、毎日飲むものだからこそ、体に良いお茶を選びたいもの。

お茶と一言でいっても、さまざまな種類があり、どれを飲むのが一番良いのか悩んでいませんか?

紅茶・緑茶・烏龍茶は代表的なお茶の種類ですが、この中でもっとも健康に良いのはどれでしょうか。

今回は、3つのお茶の中で健康に良いのはどれか、それぞれの違いやカフェイン量も併せて解説していきたいと思います!

 

 

 

●紅茶・緑茶・烏龍茶は同じ葉から作られる!その違いは?

 

意外かもしれませんが、紅茶・緑茶・烏龍茶はすべて同じ葉から作られています。
原料となるのは、学名「カメリアシネンシス」と呼ばれるツバキ科のチャノキです。

同じチャノキから作られているのに、紅茶・緑茶・烏龍茶と3種類のお茶ができるのはなぜか。

 

それは、製造工程が異なり、それぞれのお茶で発酵度合いが違うからなんです。

お茶の発酵とは何かを簡単に説明すると、茶葉内の成分が酸化して変化することです。
発酵に伴い、チャノキから摘み取った茶葉は色も茶色っぽく変化していきます。

紅茶は完全に発酵させて作られたお茶・緑茶は発酵させずに作られたお茶・烏龍茶は発酵を途中で止めて作られたお茶、というように分けられます。
葉の色を比較すると、紅茶は黒に近い茶色、烏龍茶は茶色のような緑のような色、緑茶は鮮やかな緑色、といった違いがみられます。

発酵度合いにより茶葉の状態や成分が異なるため、見た目や味にも違いが出るわけですね。

分かりやすく、お茶の見た目や香り、味を比較してみると…

【紅茶】赤褐色の水色、華やかでフルーティーな香り、コクや渋みがある
【烏龍茶】琥珀色の水色、紅茶と緑茶が混ざった焙煎香、繊細でまろやかな味
【緑茶】黄緑や明るい緑の水色、爽やかで青々しい香り、爽やかで苦みが強い

と、それぞれ個性があります。

 

 

●紅茶・緑茶・烏龍茶で健康に良いのは?得られる効果を比較!

 

結論からいうと、紅茶・緑茶・烏龍茶はどのお茶も健康に良いため、「どれが一番体にいい」と一概には言えません。
ですが、3つのお茶では含まれる成分が異なり、得られる効果が違うので、お茶を選ぶ基準にできます。

①紅茶

紅茶には、発酵過程で生まれる紅茶ポリフェノール(テアフラビン、テアルビジン)が含まれているのが特徴的です。
紅茶ポリフェノールは、カテキンが酸化して生成されるもので、不発酵茶の緑茶には含まれていません。

紅茶ポリフェノールには以下の健康効果が期待できます。

・抗酸化作用
・抗菌作用
・抗ウイルス作用
・抗う蝕作用(虫歯予防)
・動脈硬化防止
・血圧上昇抑制
・がん細胞の増殖抑制
・整腸作用(便秘解消)

紅茶ポリフェノール(テアフラビン)の抗菌作用は非常に強く、インフルエンザAウイルスの感染能力が減少することも明らかにされています。

2025年10月に発足された「紅茶ポリフェノールラボ」の最新の研究により、紅茶の方が緑茶より抗菌力が高いことも発表されました。

紅茶を飲むことで免疫力が上がり、風邪をひきにくくなるのもメリットの一つです。
体質改善しやすいので、風邪をひきやすい人や便秘になりやすい人には紅茶を強くおすすめします!

 

 

②緑茶

緑茶は発酵させないため、茶葉に含まれるカテキンが多く残っています。
緑茶のカテキンには以下の健康効果が期待できます。

・抗酸化作用
・抗菌作用
・抗炎症作用
・免疫調整作用
・血糖値、脂質の調整作用
・がん細胞の増殖抑制
・脂肪燃焼作用

緑茶のカテキンのうち、「EGCG(エピガロカテキンがレート)」に脂肪燃焼作用があります。
ダイエットのために緑茶を飲む場合、運動前に飲むことが推奨されています。

代謝促進や脂肪吸収抑制などの作用が強いことから、緑茶はダイエットや体脂肪が気になる人におすすめです。

 

 

③烏龍茶

烏龍茶は半発酵茶なので、カテキンが部分的に酸化した状態です。
これにより、烏龍茶特有の烏龍茶ポリフェノールが生成されています。

また、発酵を進める度合いによって、テアフラビンも生成されます。
烏龍茶に含まれるポリフェノールやテアフラビンには、以下の健康効果が期待できます。

・抗酸化作用
・抗菌作用
・脂肪分解作用
・抗肥満作用
・がん細胞の増殖抑制
・抗アレルギー作用
・血糖値低下作用

烏龍茶ポリフェノールには、食事の際に脂肪吸収を抑えて排出する作用があります。

食後の中性脂肪の上昇を抑制し、体に吸収されにくくする働きもあり、メタボリックシンドローム予防に効果的な成分として注目されています。

脂っこい食事を好む人に向いています。

参考文献:フラボノイドの種類と効果と摂取量 | 健康長寿ネット https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/flavonoid.html
テアフラビンとテアルビジン~紅茶の色の秘密~|一般社団法人日本化学工業協会 https://www2.nikkakyo.org/upload/plcenter/0318_S03.pdf
お茶の健康効果|佐賀県 https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00322764/3_22764_129574_up_s2aaq4io.pdf

 

 

●紅茶・緑茶・烏龍茶のカフェイン量はどのお茶が一番多い?

 

紅茶・緑茶・烏龍茶の中で一番カフェイン量が多いのは、紅茶です。
紅茶100mlあたり30㎎のカフェインが含まれています。

一般的な緑茶や烏龍茶に含まれるカフェイン量は、100mlあたり20㎎。
コーヒー100mlあたりのカフェイン量は60㎎程度なので、1/3くらいです。

ただし、緑茶の中でも玉露はカフェイン量が多く、100mlあたり160㎎のカフェインが含まれています。

紅茶・緑茶(玉露除く)・烏龍茶でカフェイン量は大差ないため、それ以外の要素で選ぶのがおすすめです。

個人的には、秋~冬に飲むなら、だんぜん紅茶がおすすめ!
風邪やインフルエンザ予防に役立ちますし、カリウムの含有量が緑茶や烏龍茶よりも少なく、利尿作用が一番弱いと感じるからです。

皆さんも、いろいろな観点でお茶を比較してみてくださいね!

【hpuri】

 

 

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